1.設立の「心」(理念)―――相互扶助
このところ「建設会社が人手が集まらないために倒産してしまった」「人手が集まらないため公共投資が遅延している」「アルバイトに頼って事業を拡大させてきた外食チェーン店の事業展開がとん挫した」「契約社員、パートなど非正規労働者の待遇改善が相次いでいる」といった新聞記事が連日報道されている中、窮状に合った、有効で、即効的な手立てが見出せない世の中のために、役に立ちたいという思いが募り、同じ「心」を持った者へ広くお声がけをさせて頂きました。
- 国を交え、文化を交え、人と人をを交え、相互にできることによる助け合い「精神」
- 語学不足なら会話、技術が未熟なら習練、文化は生活から理解する「行動」
- その場限りではない、話し合い、見せ合い、お互い将来を語れる「交流」
私たちは、相互扶助における「精神」「行動」「交流」を基本理念にもとに世の中への働きかけを行います。
2.日本の人手不足を何とかしたい
多くの業界で声が上がっている人手不足問題、長時間雇用と言われるブラックバイト問題、技術の継承ができない熟練工の高齢化など、今、日本国内において人手不足を中心に広がる労働課題は山積している。
一方で、大手製造会社は海外進出という手段で解消しており、その一方で国内産業の建設および建築・看護および介護・流通および小売・外食およびサービスなどの業界では慢性的人手不足となっている。
現在、日本政府の施策として「外国人技術教習制度」というものがある。この施策・制度を活用し人手不足状態の解消の一助としたい。
3.アジアの働く人たちの水準を引き上げたい
アジアは、今、世界の注目する「労働市場」となっている。しかし、それは現地の人々を低い労働賃金で現地工場において働かさせることを主眼としたものです。
私たちの考える「相互扶助による労働交流市場」とは、
- アジアの労働者の皆さんを日本で業界別労働技術(建設・製造・農業・漁業など)を習得すること
- 日本の人手不足労働業界へアジアの労働者の皆さんの「お力」で協力し合うこと
- 各種技術を習得したアジアの労働者の皆さんは、帰国後自国の発展に向け習得技術を活かすこと
- アジアの労働者の皆さんの技術力向上により、国を越えた技術と人材の交流市場に貢献すること
- 交流から「生まれる」発展性、親和性は、アジア全体の市場価値の創造と向上の推進力となること
4.相互扶助による「技術」と「文化」の国際交流
私たち「特定非営利活動法人 日本アジア技術教習センター」は、技術を単に教えるという役割だけでなく、外国人技術実習生を同胞として迎え入れ、生活支援活動から文化交流活動などの「心」の交流を大切にします。
- 地域の「お祭り」や「ボランティア」活動への交流参加
- 相互の語学・ことばの理解を深めるための交流イベント活動
- 「衣」「食」「住」などに関わる生活習慣のちがいと理解のための勉強会
- 情報交流のためのITを使った専用サイトの提供 ...など
みんなで支え助け合う世界を創ろう